北側の棚や部屋を、風水を意識して整えたい。そんなときは「北には水の意味がある」と知ると、色や小物を選びやすくなります。
ただし、水の方角だからといって水槽を買う必要はありません。まずは小さな額や布物など、無理なく管理できるものから考えてみましょう。
北は五行で「水」に対応する方角
伝統的な五行の対応では、北は水・黒・冬に結び付けられます。國學院大學の公開研究資料でも、これらの関係が整理されています。
風水の色選びとして北に黒を取り入れたり、水のある風景を飾ったりするのは、この象徴を部屋づくりに重ねる楽しみ方です。置いた物が直接、昇進や人間関係を変えるという意味ではありません。
「北は必ず仕事運」「北は恋愛運」といった説明は、採用する体系によって違いがあります。この記事では、五行の水と黒を基本に、小物の選び方を紹介します。
北に取り入れやすいもの5選
1.黒いフレームや小さな収納小物
黒を取り入れるなら、写真立てやペン立てなど、面積の小さなものが使いやすいでしょう。壁も家具も黒に変える必要はありません。
北側が暗く感じる部屋では、白い壁や明るい棚を生かし、黒をアクセントにすると取り入れやすくなります。風水の色を守ることより、文字や物が見やすいことを優先しましょう。
2.海や川を描いた絵・写真
水のモチーフを楽しみたいなら、絵や写真も選択肢です。水換えの手間がなく、自分の好きな景色を選べます。
仕事机のそばなら、目に入ったときに落ち着ける写真を一枚。狭い玄関なら、小さめの額を一つ。枚数を増やすより、今の壁に合う大きさを先に決めると選びやすくなります。
3.青や紺の布物
五行の基本色として北に対応するのは黒ですが、水を連想する青や紺をインテリアに使う方法もあります。これはこの記事で提案する配色であり、青い物すべてに特別な開運作用があるという話ではありません。
クッションカバーや小さなマットなら、部屋に合わなかったときも入れ替えやすくなります。洗いやすさや床で滑りにくいかも確認してください。
4.その場所で育てられる観葉植物
緑を置きたい場合は、方角より先に、実際の明るさと植物の育て方を確かめましょう。北側というだけで、すべての植物に向くとも、育たないとも決まりません。
窓のない棚に無理に鉢を置くより、植物の写真や模様を楽しむ方法もあります。観葉植物は空気清浄機の代わりとしてではなく、育てる楽しみのあるインテリアとして選ぶとよいでしょう。
5.手持ちの鏡や気に入った置物
北に飾る物は、特別な風水グッズに限りません。身支度に使う鏡や、気に入った動物の置物なども候補になります。亀の置物についても、「この形を置けば成功する」「龍が付いていると不適切」と一律に決める必要はありません。
鏡は映るものと固定方法を確認し、通路でぶつからない位置へ。拡大鏡など光を集める物は日光が当たる場所を避けます。東京消防庁も、凹面鏡や水晶玉などによる収れん火災に注意を呼びかけています。東京消防庁の収れん火災の注意
水槽や噴水は、管理できるときだけ
水の象徴を取り入れるためだけに、生き物のいる水槽を設置するのはおすすめしません。飼育環境、水の重さに耐える台、電源、水換えなどを先に考える必要があります。
噴水も、水の補充や清掃、音の大きさを含めて選びましょう。寝室で音が気になるなら、北に置くことにこだわらず、別の小物に替えて構いません。水を置かないと運が逃げる、と心配する必要はありません。
配置の前に、何を基準に北を調べるか確認
家全体の北と、部屋の中の北側は同じ範囲ではありません。まず、この記事を参考に整えたいのが家の一角なのか、一部屋なのかを決めましょう。
また、地図の真北とコンパスの磁北は完全には一致しません。細かな方位判断をする場合は、使っている解説や道具の基準をそろえてください。小物選びの段階で、境界線のわずかな違いを恐れる必要はありません。
よくある疑問
北の部屋は白やピンクにしてはいけませんか?
好きな色や部屋に合う色を使って構いません。黒を全体の一部に取り入れる方法もあります。流派の異なる色の説明を、全部同時に守ろうとしなくて大丈夫です。
北に窓がなくても風水はできますか?
置物や額を選ぶ楽しみ方はできます。まずは照明や収納の使いやすさを見直し、そのうえで小さな飾りを加えてみてください。窓がないことを、そのまま運の悪さと結び付けないようにしましょう。
北は、少ない小物で整えるところから
北の象徴を楽しむなら、黒い小物や水の景色から始めると手軽です。飾ったあとも掃除ができるか、日々気持ちよく使えるかまで確かめると、無理なく続けられます。


